独学で基本情報技術者試験に合格する当日に事件は起こった。

無意味で生産性の無い夏休みから逃れるために。

夏休みに何をした？という問いに迷わないように。

そのために始めたこの試験勉強の真価を発揮する日がついに。

起きると午前2時。

目が覚めてしまった。もう一度眠りに着こうとしてもなかなか眠れない。

仕方ないので、PCを起動して、今までの日記を見返して復習。

すると、懐かしい気分に襲われる。

夏休みの頃は、

これを毎回一番上に書いてたなー。とか、

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これを一番下に書いてたなーとか。

これをやってたのがはるか昔に感じる。

それほど、充実は言いすぎだけど、実りある時間を過ごしたと思える。途中サボったことは置いておく

そんなことを考えているといつのまにか寝てた。

事件はここから始まった。

目を開けると、窓から光が差し込んでいる。ぐっすり眠れたみたい。

ちょっと寝すぎたかな？と思って不安になりながら時計を見ると、ちょうどいい時間に起きていた。

受験票を持って、会場であるTKP新宿カンファレンスセンターへ。

一度バイトの研修で行ったことがあるので場所は大体わかる。

9時半開始で、10時以降入出不可。

9時15分に着いて、入り口で掲示板と受験番号を照らし合わせる。

しかし、自分の番号がない。

というか基本情報(FE)はなくて、別の情報処理技術者試験しかやっていない。

あれ。おかしいな。と思いつつ、近くにいる案内の人に聞くと、

基本情報はTKP西新宿カンファレンスセンターでやっていると言う。

台風で試験会場変更がどうのこうの・・・ってホームページに書いてあったなと思い出す。

まさか自分のことだと思っていなかった。

といっても、徒歩10分の距離。

まあ午前試験ちょっと遅れても余裕でしょ。

と思いながら歩き、TKP西新宿カンファレンスセンターに着く。

確かに、入り口の掲示板に基本情報(FE)が書いてあったので安心する。

時間は9時25分。

ふつーに間に合ったなー。こういう試験遅刻したことないから一回遅刻してみたかったな・・・なんて思いつつエレベーターを待つ。

エレベーターで13Fぐらいに移動して案内の人に受験票を見せる。

すると案内の人が何故か浮かない顔をする。

そして、

「受験会場ここじゃないですよ。」

衝撃の事実が告げられる。

受験票をよく見てみる。試験会場の名称はちゃんと、

TKP新宿カンファレンスセンターになっている。

事態が飲み込めず、戸惑っていると案内の人が、

「それ、TKP新橋カンファレンスセンター。」

衝撃が走った。

確かに新橋って書いてある。

突然のことに当然慌てる。

すると、

「10時までなら間に合いますよ。頑張って。」

とエールを送られ、昇ってきたエレベーターでそのまま下る。

そこから先はとにかく大変だった。急いで行き先を調べると、9時58分到着予想という画面が出る。

交通網を駆使してとにかく走った。乗り換えしながら、

信号に引っかかったり、会場のエレベーターがすぐ来なかったら詰むなこれ。

と察する。

一回遅刻したいとか思った過去の自分を殴りたい、とうなりながら急ぐ。

これだけ勉強してきて受験できなかったら、しゃれになんないぞ。って焦る。地下鉄に乗っていても落ち着かない。

結果的にぎりぎり間に合った。ほんとにぎりぎり。

ただ一つ不幸中の幸いだったのは、試験の開始が30分ずれていたこと。(10時以降入出禁止は変わってなかった)

だから、一応遅刻はしなかった。 

着席した時に、

「俺、よく間に合ったなー。」

と心の底から思う。

それに比べれば、午前試験の傾向が今回から変わって戸惑ったことや、

 午後試験の出来がかなり悪かったのも些事に過ぎない。

この試験の目的は合格することではなくて、受験することなんじゃないかと思えるくらい。

今回の試験で学んだこと。それは、 

 新宿と新橋って似てるからみんな気を付けよう！